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ふりつもる

  • 執筆者の写真: Akiko Nishimura
    Akiko Nishimura
  • 2015年8月16日
  • 読了時間: 2分

ほんのすこし風に肌との気温差がうまれてきました。

赤トンボがヒュイっヒュイっと目の前をよこぎってゆく。

もうちょっとしたら、秋の気配が感じられるでしょうか。

日本橋ヒナタノオトさんで開催中の五人展ですが、そろそろ折り返しに入ります。

今回展示している「つもるひと」について、ブログで書こう書こうと思いつつ、制作に明け暮れていて今頃になってしまいました。

この作品のいりぐちについては、ヒナタノオトさんのブログにも書いていただいています。

ヒナタノオト→

老いることを、そのさきにある死のことを、最近よく考えます。

自分も人生の半分くらいを生きたからでしょうか。

生命力あふれたこどもたちと過ごすことが増えたからでしょうか。

老いは美しいなあと思うのです。

たくさんの年月を重ねて、経験を重ねて、 感じたこと

出会ったひと

たどった場所 降り積もるように時が重なって、 感受性や誰かへの理解も、深く深く厚みを増して、 それでもなんてことない顔で日々過ごしている、そんな老いは美しい。 とはいえ、老いていく最中のわたしには、やはり老いは恐ろしい。

未知なるものなので、想像するしかありません。

体が少しずつ思い通りに動かなくなり、 凝り固まる思考、ひとりよがりな感受性。

今の私のままではそうなるだろうなあと容易に想像できます。

立ち向かわなくては。自分に。 美しくても恐ろしくても、老いはすべての生き物に平等にやってくる。 わたしがであった幾つかの死と、

これからやってくるであろう両親の死と、

自らが老いることの意味と。

想いを積もらせていくように、幾層も繊維を重ねて重ねて制作しました。

詩のような、ものがたりのような文章をそえて、ひっそりとした本にも仕立てました。

原画と同じ紙で作った、小さな壁面作品のようなブローチもご用意しています。

もし機会がありましたら、手に取っていただけたらと思います。


 
 
 

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