世界自閉症啓発デー
4月2日は、何の日かご存知ですか?
国連の定めた、世界自閉症啓発デーなのです。 世界のあちこちで、ブルーにライトアップされたイベントが催されています。東京タワーもブルーにライトアップされるんですよ。
たくさんの人が自閉症について知ってもらいたい、そして「ただ同情したり許してくれる」だけでなく、「敬意を持って隣で生きることを認めて欲しい」、そういう思いで活動しています。
自閉傾向の息子を持つ私にできることは何かいつも考えていますが、自閉症についてわかりやすい本を4冊ほどご紹介しようかと思います。
こちらは、武蔵美の文化祭に出かけたとき出会った本。 毎年卒業制作についてまとめられた立派な冊子が配られていて(ちょっとしたアートブックのようで、かっこよくてそれが無料!
何年分ももらって帰って来てしまいました)そのなかに卒業制作として作られたこの漫画のことが書かれていました。
家に帰ってから早速検索し、注文して手に入れたものです。
お姉ちゃんか らみた自閉症の弟を描いたもので、読みやすく面白く、自閉症を知る入り口としては最適かもな!と思います。ぜひ読んでみて欲しいです。
こちらはカナダに住む友人が教えてくれた平岩幹男先生の本。
自閉症特有の、対応に困る行動の、具体的なアドバイスが載っていて面白かったです。
自閉症でググるといろんな療法がヒットします。
医学的に証明されていないお金のかかる怪しげな療法はたくさんあり、それらについて触れているのも頼もしく感じました。 身近に自閉症のお子さんがいる方にオススメしたい本です。
「すずちゃんののうみそ」 A4サイズの紙芝居という珍しいスタイルの本です。 自閉症のすずちゃんのママが、保育園を卒園するときに、子供達に「すずちゃんのこと」「自閉症のこと」を理解してもらいたいという思いと、一緒に過ごした日々のなかでうまれた感謝の気持ちを伝えたい、と自費出版されました。
子供にもわかりやすい文章で自閉症の特性が綴られています。注釈も入っており、大人にもおすすめです。
最後の一冊は、手前味噌ながらわたしの手製絵本を。
「おとひろい」は言葉を持たない少年からみたこの世界のはなし。 「うたうたい」はその少年の世界を見つめる母親のものがたりです。
自閉傾向のある息子をモデルに描いた物語なのですが、彼と過ごし、彼の言動を見ていると、私には計り知れないなにかが内側に広がっているように思えます。 その内側に触れてみたい。 そう思うのと同時に、同じように障害を持つこどもたちやおとなたち、自分が理解出来ない行動をとる人々への畏怖の感情が、理解や想像することでほどけていくのを感じました。
障害を持つひとに対してだけではなく、自分に対峙するひとが、外側からは見えないなにか深い思いや経験に基づき行動を起こしているということを、相手を思いやることを、この絵本を通じて伝えられたらいいなぁと思っています。
さて、明日は世界自閉症啓発デー。 わが町東村山でも、ブルーにライトアップされたイベントが夕方から久米川駅で行われるようです。
お散歩がてら、お出かけしてみてはいかがでしょうか。