紙上の空論
2年ぶりの個展が、来週23日から始まります。
もの、として作品が存在すること、
アート、というかたち、
伝えたいこと、
隙のないように考えてつくること、
意味のあるかたち、
意味のあることば。
そういうものすべてから、すっかり解き放ってしまいたかった。
なにかがうまれるとき、つくりたい衝動が浮かぶとき、そういうときって本当はあまりなにも考えてない。
ただ、ぽかん、とうかんでくる。
ことばもかたちも。
それをだれかに伝えなければ、
だれかに欲しいと言ってもらわなければ、
暮らしていくためだけのお金をいただかなくては、
といろんな部分を考えて考えて考え抜いて、
いろんなものをくっつけたりとりさったり。
そうこうしているとできあがったものは、
はじめの「ぽかん」からずいぶん遠くはなれたところにいることもしばしば。
それが悪くなっているというわけではないのですが、ただ「ぽかん」のままのものを、見てもらいたいなあと思った次第です。
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何の役にもたたない馬鹿げた空想。
だれにあてたのかもわからない、宙に浮いた言葉。
ひまつぶしのように描かれた形。
私の毎日はくだらないことであふれていて、
それはまるで学生時代の放課後のような日々です。
でもいちばん大切なことは、その時間にありました。
とるにたらない、ただただくだらないことのなかに。
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全日在廊しております。
ぜひおでかけください。