

紙上の空論
2年ぶりの個展が、来週23日から始まります。 もの、として作品が存在すること、 アート、というかたち、 伝えたいこと、 隙のないように考えてつくること、 意味のあるかたち、 意味のあることば。 そういうものすべてから、すっかり解き放ってしまいたかった。 なにかがうまれるとき、つくりたい衝動が浮かぶとき、そういうときって本当はあまりなにも考えてない。 ただ、ぽかん、とうかんでくる。 ことばもかたちも。 それをだれかに伝えなければ、 だれかに欲しいと言ってもらわなければ、 暮らしていくためだけのお金をいただかなくては、 といろんな部分を考えて考えて考え抜いて、 いろんなものをくっつけたりとりさったり。 そうこうしているとできあがったものは、 はじめの「ぽかん」からずいぶん遠くはなれたところにいることもしばしば。 それが悪くなっているというわけではないのですが、ただ「ぽかん」のままのものを、見てもらいたいなあと思った次第です。 ::::::: 何の役にもたたない馬鹿げた空想。 だれにあてたのかもわからない、宙に浮いた言葉。 ひまつぶしのように描かれた形